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バリアフリー 商品
バリアフリーとは障害者や高齢者などの社会的弱者が社会生活を営む上で生活の支障となる物理的な障害や精神的障害を取り除くための施策や、具体的に障害を取り除いた状態を言います。バリアフリーという言葉は日本においては「段差を取り除く」という意味で広く知りわたり、そこから発展して多くのいみで解釈されています。また、英語圏ではバリアフリーという言葉ではなく、アクセシビリティという言葉が同義のようです。バリアフリーの実例としては、ノンステップバス、点字ブロック、テレビの手話放送が挙げられます。高齢化が進む日本では多くの意味でバリアフリーを徹底する必要がありそうです。

この本だけでは足りない

この本は、ベーシックインカムという思想・考え方について、主に福祉的観点から書かれている。
経済的側面や財源についての具体的な話は書かれていない。しかし、著者は逃げているわけではなく、あえて割愛したのだろう。というのは、専門家の間では経済的側面や財源の問題は議論し尽くされており、具体案・具体的試算はすでに出されているからだ。書こうと思えば書けるのだ。(ある案によれば、財源は、社会保障のベーシックインカムへの一元化による官僚機構の縮小・小さな政府化による無駄の削減という前提で、消費税である。小さな政府化・無駄の削減は減税につながるので、新たな増税分は実質的にはそれほど大きくないことになる。ベーシックインカム実現の一形態と考えられる「負の所得税」には多くの経済学者が賛成している。ベーシックインカム実現の障害は、官僚や古い思想の持ち主たちの抵抗であろう。)

この本の内容は良いが、著者は主題・論点の選択には失敗しているかもしれない。財源や経済的観点からの話が不足しているので、ベーシックインカムについてこの本だけで理解しようとする人には、誤解を与えかねないところがあるからだ。
著者には、不足を補うために、この本の続編として、もう一冊入門書を書いてもらいたい。

広く浅く、ベーシック・インカムという考え方を横断する試み

 ベーシック・インカムという考えは、奇異なものではない。それは新自由主義の権化フリードマンからポストモダン左翼の旗手ネグリにまで見られる幅広い思想であり、その起源をたどれば、千年以上昔の日本や中国の律令国家にまでさかのぼりうる、普遍的な考え方なのである。シングルマザーや障害者の社会運動、フェミニズムや緑の党にも怠りなく目配せしながら、筆者が強調するのは、こうしたベーシック・インカム概念に含まれている共通基盤についてであるといえる。
 しかし、一方でベーシック・インカムという考えは、従来の福祉国家のあり方からの断絶、人々の認識におけるパラダイムチェンジを要求するものでもある。「ベーシック・インカムはすべての人に、個人単位で、稼働能力調査や資力調査を行わずに無条件で給付される」(p.242)とするならば、これまで私たちが抱いてきた「労働観」を抜本的に変革しない限り、それが社会に根づくことはないように思える代物なのである。単なる福祉国家の補完政策ではないベーシック・インカムのこうした側面、筆者はこの部分に深い思い入れを抱いているようだが、それについての掘り下げは、本書において不十分にしか行われていないと感じた。
 たぶん、色々な素材を詰め込みすぎたことと筆者自身の立ち位置の不明確さが、この本の内容をわかりにくくしているのだと思う(だから、章ごとの「まとめ」やQ&Aがついているわけだ)。しかしこの点を差し引いても、ベーシック・インカムに関する最初の一冊としては、この本はおおいに読む価値があると感じた。というのも、ベーシック・インカムとはいまだ形成途上の政策構想だからであり、今の時点での実現可能性よりも、社会的合意への模索が必要なものだからである。

生きていることの対価とは?

現行制度下の生活保護は申請主義であること、不正受給を防ぐための資力調査のために多くの社会的コストが発生するためセーフティネットとしての機能が不十分であり、生きていることのみをその受給条件とするベーシック・インカムの実現がこれを可能にする、と説く。
氏もさすがにすぐに実現するとは考えていないようで歴史的背景や問題提起にとどまっている。各章のまとめと巻末の「ベーシック・インカムに関するQ&A」は特にわかりやすくてよかった。

労働観が変わりそう

賃金労働に関する考え方が変わりそう。
「金持ち父さん」を読んだときは使われる側と使う側の本質的な違いを見せ付けられたが、この本でも似通った感想を持った。
そう、賃金労働って、奴隷制度の一種なんじゃないのか?
そんな、広く深い視野から「ベーシック・インカム」について書かれている。
が、「誰がどの書物でどういうことを言っている」とか「いつどこでどういう団体がどういう主張をしている」というような歴史的事実の羅列的な記載が多く、正直この辺はちょっと退屈だった。
なぜ「ベーシック・インカム」が重要なのか、必要なのか、について著者自身の血の通った言葉で語って欲しかった。
実現性の試算についても書いて欲しかったな。
たとえば国民一人に月15万円配るとして、年間で200兆円必要になる。
となると、今の国家予算は一般会計で約80兆円、特別会計も含めて約200兆円として、実現性はかなり低い。とうぜん税金を大幅に上げるなりの対応が必要となるのだろうが、革命的な社会改革が必要になるのは確かだろう。
というあたりの話をもっと噛み砕いて説明して欲しかった。

面白いけど実現可能なの?

ベーシック・インカムという言葉や考え方に初めて触れました。たいへん面白いと思いましたが、歴史や思想的な背景の紹介に重点が置かれていて、それなりに成功していると思う半面、お金の話なのに算術計算的に実現可能なのか、まったく触れていないのが惜しまれます。旧来の労働倫理観的な抵抗が無くなったとしても、継続的に実施可能なのか、どうか検証されなくては、まったく説得力がありません。入門書である以上、厳密さは求めるべくないとは思いますが多少とも触れるべきだったでしょう。