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どうして仲が悪いのか。
著者は、東京都北区立の特養「清水坂あじさい荘」副施設長(当時)、保健師。介護の世界ではカリスマ的な存在の一人。この本は、2006年に行った2つの講演をまとめたもの。高齢者施設では、多数の介護職と少数の看護師が、たいてい関係良好とはなっていない。著者は「看護は介護の全てをカバーする」(p72)という考え。看護職が「医療モデル」でなく、「生活モデル」を描けるかがポイントと、介護に関する記述が多くを占めている。介護に関する話の展開は、実践的で力強い。
しかし、病院から高齢者施設に転職した看護師が定着するには、まだまだ難しい事が多い。その意味では看護師にとっての高齢者施設は、職場としての確立がまだなされておらず、過渡期的状況なのかも知れない。
看護師必読本
三好春樹氏が「是非、頭の固い看護師に読んでいただきたい」と講演会で紹介していたので、自分は看護師ではないけれど、ためしに自分で読んでみようと思い手に取りました。
確かに、保健師として高齢者だけでなく、障害者とも長年関わり、しかも行政側にいた方の言葉なので、大変説得力のある一冊でした。
「何かあったときの責任は誰が取るんですか?」看護師に関わらず、介護職員も、場合によっては施設長も口にする言葉です。でも、何かをした結果の責任以上に、何もしなかったことによる責任も大きいのだと言うこと、また、何かあったとしても、明確であり、根拠のある理由付けさえしっかりしていれば、責任は果たせると感じました。
自分の死も含めて、「人が死に逝くこと」「如何に死ぬか」についても考えさせられました。死に対する観念は千差万別ではあっても、ターミナルケアをする施設においてはここをしっかり確立しなければなりません。この本をヒントに、職員への意識改革を進められると思いました。
看護師だけでなく、高齢者介護に関わる方には、是非読んでいただきたい本だと思います。
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